【介護保険国の歴史と方言】身体01、20分以内の身体介護について

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こんにちは!世界陸上2025の観戦に忙しい、わりと陸上観戦好きの佐々木羊子です。
デュプランティスの世界記録更新をスタジアムで見られて大満足。
仕事は休みを取ったので、ブログも元気に更新いたします。
今日は昔話です。

介護保険国での、身体介護算定の歴史

昔は20分以内の身体介護が算定できなかった

私が新人のころ、介護保険では短時間の算定が出来ませんでした。
身体1の算定をするには、20分以上の活動が必要、とされていたのです。
ヘルパーさんが訪問したら利用者さんの体調が悪くて、救急車を呼んで…15分くらいで活動が終わったから算定できない、なんてこともありました。

身体0の登場(2012年)

そんなあるとき、介護保険の3年ごとの法改正で、「身体0」なるものが出てきました。
(確か2012年、平成24年度の改正)
最小単位の身体1を30分以上としてしまったので、苦肉の策で名付けたような感じ。
20分以内の身体介護が算定できる…!と思いましたが、制約が多い多い。
3か月ごとの担当者会議開催?ムリムリムリ。誰が算定すんの?という感じのものでした。
確か事業所にも制約があって、定期巡回に移行する予定があるとか…ほんとうに訳わからなかった。
(一所懸命考えてくださっている厚労省の方には申し訳ないですが)

2015年、身体01と身体02の登場

さすがに使いづらい、と思っていただいたのか。現場の声やニーズがあったのか。
「身体0」は、誰でも使いやすい「身体01」と、従来の制約を引き継ぎ、前回訪問と2時間空いていなくても利用できる「身体02」とに生まれ変わりました。
これが確か2015年、平成27年度の制度改正時。
はー良かった。これで、服薬確認や、20分以内で終わる排せつ介助も算定できます。

しかし、長年介護保険と戦ってきた往年のケアマネのなかには、
初めて身体0が現れたときの「なにそれ、めんどくさ…」という印象がぬぐえない者もいるのです。
職場にそんな先輩がいたら、老害とバカにせず「大変でしたね…いまは普通に算定できますよ」と言って、やさしくしてあげてほしい。

介護保険国の方言の話

皆さんの思う「頻回」ってどのくらいですか?
遅刻なら、月に1回でも多いですよね。
週に2~3回、夕食に親子丼が出てくれば頻回では?
介護保険の世界では、前後2時間の間隔があいていない訪問が「頻回」です。
訪問介護も訪問看護も2時間ルールというものがある。
身体01も、頻回訪問でなければ算定可能、というのは
前後2時間空いていなければ良い、という事。
普段使っている言葉と、介護保険算定のルールって微妙に違うよね、
私はそれを「方言」と呼んでいる。長くこの村で働いていると、
よその人に通じない独自言語を平気で使うひとになってしまう。
気をつけねば。

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