【介護保険のキホン】デイサービスとショートステイの送迎の違いや、同一建物減算と送迎減算の違いについて

カテゴリなし

こんにちは。介護保険の豆知識(ケアマネ向け)を細々とマンガで発信しています。居宅介護支援専門員の佐々木羊子です。今日は送迎について少し。少しだけ。

らむみちゃん。サザエさん方式で今年も2年目の居宅ケアマネ。いつもラクをしたがる。佐々木ようこ。居宅で16年も仕事をしている、脱力系ケアマネ。さすがに制度には詳しいはず…

送迎にまつわる色々

デイサービスの送迎料金は基本単位に含まれている。だから、送迎をしなかった場合は1回47単位、減算します。往復だと94単位。実は介護保険が始まった当初は送迎が「加算」でした。ショートステイの送迎とどうして単位が違うの?184単位ですよね?ショートステイは結構遠くまで迎えに行くこともあるから…あと、個別の送迎が基本だし。

ショートステイとデイサービスでは、送迎の単位が違う

そう。デイサービスの送迎はむかしむかし、加算であった…こんなトリビアみたいなのは置いておいて、ショートステイの送迎(片道184単位)とデイサービスの送迎(片道47単位相当)だと、だいぶ違いますよね。同じ片道の送迎なのに。

デイサービスは送迎範囲がかなり限られていて、毎日でも通える、送迎できる範囲に絞っている事業所が多いと思います。ひるがえってショートステイの場合、1回入所すると1週間とか、3週間とか長期間の利用もザラにある。日帰りとは違うんですよ。近くに空きがないと近隣の市町村で探すこともあるので、送迎範囲がデイサービスより広い。あと、送迎は基本、個別対応です。荷物もあるしね。デイサービスのように何人か乗り合いで…というのとちょっと違うのです。

デイサービスの同一建物減算、これも1日94単位ですね。よく気付いたね。一緒の敷地だから送迎してないでしょ!その分減らしとくね!という減算。わかりやすい。送迎減算×2と同一建物減算、点数が一緒だからどっちでもいいのかな?いや、そこは決まりがあります。サ高住から併設のデイに行くときは「同一建物減算」で、お泊りデイの場合は送迎減算だねえ。

同一建物減算と送迎減算の違い

サ高住に入っていて、同じ建物のなかに併設のデイサービスがある。
職員さんは迎えに来てくれるけど、エレベータを降りてフロアを少し降りるだけ。
…こんな感じが「同一建物減算」のイメージです。外にも出ない。
これは確かに、車で迎えに行って外階段を職員と一緒に降りて、車の乗り降りもヨイショ、とお手伝いして…という通常のデイサービスの送迎に比べると、まあ減算でもしょうがないかな、と思いますね。

それでは、自費で宿泊サービス付きのデイサービス、いわゆる「お泊りデイ」は?というと、こちらは、まあデイの敷地内で寝る訳なので「同一建物減算」のような気がしますが、家に帰る(送迎の発生する)日もありますよね。2泊3日だと、朝送迎があって夕方が減算。中日は朝も夕も減算。最終日は朝が減算で夕方は送迎あり。そうです。お泊りデイは「送迎減算」で対応するのが正しいのです。30日ずっとお泊りデイ連続利用だと「あれ?同一建物減算?」と迷いがちですが、基本をおさえて利用票を作りましょう。

羊子
羊子

同一建物減算と送迎減算は同時算定しません。
サ高住併設のデイで、家族に迎えに来てもらったからと言って
-94単位に重ねて-47単位、みたいなことはしなくて大丈夫です。
もともと送迎の報酬は貰っていないのですから…

コメント

タイトルとURLをコピーしました