こんにちは。居宅ケアマネの佐々木羊子です。
先日記事にした「訪問看護って、医療保険が優先とかややこしくないですか?」の、
問題集の解説編、後半です。
訪問看護を入れる時の注意点をおさらいしていきましょう
問題編(2)はコチラ。
画像をいったん保存して、印刷をかければA4の用紙に収まると思うので
ご自由にお使いください。
精神疾患、訪問看護は使っているがリハビリもしたい
現在入っている訪問看護が、自立支援医療なのか介護保険なのか、で変わってきます。
精神疾患があっても、主治医の先生の指示の出し方で、介護保険で入っている場合もある。
介護保険で2か所の訪問看護事業所を利用することは可能なので、リハビリ職の在籍している訪問看護ステーションを新規で紹介するのも良いでしょう。
ただ、自立支援医療の場合は介護保険との併用NGなので、家に来てほしいなら「訪問リハビリ」。
あとは、デイサービスやデイケアに行きませんか?と通所系を勧めるのが良いでしょう。
頚髄損傷、訪問リハビリから訪問看護へ変更したい
佐々木が新人の頃、実際に遭遇したケースです。
頚髄損傷は介護保険よりも、医療保険が優先です。
事業所が「訪問リハビリでしたが、同じ法人内の訪問看護と合併します。リハビリは同じ担当者が変わらずに行います」と言われ、はいそうですか、と返事をしたのですが…。
事業所が訪問看護になった時点で、医療保険優先でした。
結果、医療保険のほうが利用者さんの自己負担が少ないので助かりましたが…難しい。
頚髄損傷、2号被保険者で訪問リハビリと福祉用具を使いたい
頚髄損傷って、あんなに生活に不便があるのに40~64歳では介護保険申請できないのです。
加齢に伴う病気じゃなく、ケガ…という事なのでしょう。
医療保険で訪問リハビリか、訪問看護。福祉用具は身障手帳を使って補装具の申請、という感じになると思います。車椅子が自分のものになるのはありがたいけど、補装具の申請って時間かかるんですよね。介護保険だと数日でレンタルの車椅子手配できるのに…と、歯がゆい気持ちになることがあります。
パーキンソン病ヤールⅡで訪問看護と住宅改修を利用したい
でた!パーキンソン病は重症度の判定があり、ヤールⅡだと介護保険適用です。
若い(60歳)けど介護保険申請できますし。
介護保険の申請には、重症度は関係ないですね。
がんで、訪問看護を利用したい
介護保険で対応します。
状態が変わり、末期の状態になると医療保険が優先となりますので、看護師さんや主治医の先生と連携を密にして切り替え時期などを相談します。
病名と年齢で結構変わってくるので、「あれ?」と思ったら先輩や訪問看護ステーションのかたに確認しながら、トラブルなく訪問看護を利用出来たらいいと思います。
コメント