【介護保険のキホン】区分変更の時にすること、まとめました

介護保険の制度

こんにちは。ゆるゆる在宅ケアマネジャー佐々木羊子です。8月は暑さのためになんだか大変でしたね。利用者さんは具合良くないし、私も暑さで仕事進まないし。

今回は、これまでも何度か取り上げている「区分変更申請」について。注意点などをざくっとまとめましたので、確認していきましょう!

らむみちゃん。サザエさん方式で今年も2年目の居宅ケアマネ。いつもラクをしたがる。佐々木ようこ。居宅で16年も仕事をしている、脱力系ケアマネ。さすがに制度には詳しいはず…

区分変更の時にやることのまとめ

まず、預かれたら保険証を預かりましょう

電話で依頼されたり、本人が入院中だったりと…まあ、預かれないことはもちろんあります。
しかし佐々木は、新人の時自宅に訪問している最中に区変を依頼されたのに、預かるのを忘れて帰ってきたことがあった。さすがにバカだと思った。
あとは、いついかなる時に依頼されても応えられるように、カラの区分変更申請書を持ち歩いています。本人のサインもその場でもらえるし、1コマめに書いてあるけど「主治医をどうするか」とか確認するのも、申請書があると忘れないしね。

主治医意見書をどこに依頼するか、確認せよ

そう。意見書をこれまでと同じ先生に書いてもらいたいのか、新たにかかった病院で新しい病名がついたからそこに依頼したいのか?とかです。要確認。
あと、最終受診日がいつかとか…最終受診日がまあまあ前だと、「書類に最新の情報を書きたいのでもう一回受診してください」みたいなことも病院からフツーにいわれますしね。ここ重要!

メリット、デメリットを説明した?

前に書いた記事ですが「お金の話」とかね。
最近だと、余命いくばくもない利用者さんの家族からも区分変更の相談を受けました。
区分変更って、うまく利用すると介護サービスを十分に受けられるとか、そういうメリットがありますけど、タイミングによっては全然必要ない、むしろ認定調査を受けるのが本人の負担になる…というデメリットもあります
今回のケースでは、余命が2週間と宣告されていること、その間に必要なサービスを受けるのには十分な介護度であることを説明させていただき、区分変更はしない、という結論になりました。
利用者さん家族にとっては「少しでも、できることをやってくれるケアマネ」のほうが良いのかな?と思う部分もありますが、認定調査を受けるのも本人にとっては負担
そこで得られるものが思い当たらないのに、パフォーマンスで区変するのも、ちょっと違いますよね。
もちろん、サービスを受ける点数がないときには率先してやりますけれども。難しい。

いますぐかけるのか、来月の一日を待つか

これも、失敗を重ねないと判断が難しいですね!
老健入所などを急ぐ場合とか、今月の限度額がもう足りない!という場合には月中であっても早めに区分変更申請したほうが良い。
でも、入院中でこれから2か月リハビリだっていうのに、今月中にかける意味あった?
そのせいで事業所さんみんな請求止まっちゃってますよ?
みたいな事もある。
月途中で要支援→要介護、しかし区分変更して以降はサービスを利用していない、とかなると請求事務も少しややこやしくなってきます。
どちらで行うのがご本人、事業所にとって良いのか?という事は常に確認が必要です。

アセスメント、担当者会議、必要です。

やっと2コマ目まで来た。
区分変更をかける場合、事業所にも連絡し、速やかに担当者会議を開催。そんで暫定のケアプランを交付する必要があります。
役所に書類だけ出して、後は結果が出るまで待ちましょ!ではないのですよ。
連絡し忘れて、区分変更中であることを知らない事業所さんが請求を上げてしまい、挙句返戻になるのはケアマネとして避けたい事態です。
やってしまったら全力で謝りましょう。

事務作業もぬかりなく

とりあえず区分変更中は、認定結果が出るまでは請求ストップです!
月末時点で結果が出ていなければ、その月は請求できないの。
介護保険の請求事務は「月末時点の情報」がキモです。

あと、お金の話に戻るけど、利用しているソフトに想定の介護度を入れて
きちんと利用できるサービス量を計算しましょうね。
「介護度は上がったけど、計算ミスで限度額オーバーします」とか言っちゃだめですよ。ほんとに。

結果を確認しよう

当たり前のようですが、認定結果はきちんと確認してほしい。
みんな、結果が出たときはきちんと確認しているようです。
そうじゃなくて!!!月末に!
結果が出ないで請求が止まるなら、「今月中に結果は出ません」という事も確認して、事業所にお知らせしてほしいの!


あとは、結果が出たらすみやかに本チャンの担当者会議開催。
生活保護を受けている利用者さんの場合は、保護課にも連絡しないと介護券が事業所に届かないよ…というあたりで、サラッと確認事項は終わり。
色々ありますね。
ケアマネの皆様お疲れ様です。
だいたい書いてあることは、私がミスしてきたことです。
先人の失敗をもとに、適切なケアマネジメントを提供していただければ幸いです。

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