【介護保険のキホン】地域区分というものがあり、利用料金は全国統一ではない

介護保険の制度

介護保険の地域区分

こんにちは。日本のどこかでホソボソとケアマネ業務をしている、居宅ケアマネの佐々木羊子です。
今日は、転居でもしないかぎりあんまり意識することのない「地域区分」についてお話します。

らむみちゃん。サザエさん方式で今年も2年目の居宅ケアマネ。いつもラクをしたがる。佐々木ようこ。居宅で16年も仕事をしている、脱力系ケアマネ。さすがに制度には詳しいはず…
今度、担当の利用者さんが転居されるんです。ほう。介護保険のサービスって、全国どこでも受けられるんですよね?うーん。 ちなみに、田舎に引越し?都会に引越し?めちゃ都会、東京のほうへ。 サービスの選択肢は広がるけど、料金が高くなると思うよ。えっ。

料金が地域によってちがう?

ちなみに医療保険は全国どこでも、1点=10円、と決まっている。
しかし、2000年に始まった介護保険制度には「地域区分」というものがあるのです。
要は「人件費とか全国一律じゃないもんね」みたいなこと。
全部で8段階に分かれていて、1~7級地の「加算のある地域」と、加算のない「1単位=10円の地域」になります。

違うってどのくらい違うんですか?上乗せのある地域で最大14%かな。そんなに。 例えば訪問看護60分で、これくらい違ってくる。 えええ…都会に行くと損をする気がする。でも、事業所がたくさんあってサービスが充実している面もあるよね。逆に地方だと配食サービスがないとか、デイサービスも数が少なくて選べないとか。そっかー、結局どこも、良し悪しありますね。

1級地が一番、料金が高い。

詳しい表については厚労省の資料を参考にしてくださいね。
1級地という、一番多いの加算がつくのは東京の特別区。
ちなみに、上乗せ率20%に人件費率(70%、55%、45%とサービスによって異なる)を
かけたものになります。計算が七面倒くさい
ついで大阪市や横浜市なんかのおおきな都市が2級地…という感じで、こまかく設定されているの。
なにが大変って、加算の付く地域のケアマネさんは、単位表を見て頭の中で
「821単位だから…840円くらいかなあ」とか、謎の掛け算を求められるんですよ。
その他の地域だと「821単位だから1割負担で821円ですね!」で済むのに!

ケアマネは何を説明すべき?

いちおうですね、今回のように引越しなんかがあるときに「同じサービスでも多少料金が違うかも」
という事と、「その違いは人件費の違い」という事が説明できれば、ケアマネとしては良いのかな~と思っています。

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