こんにちは。利用者さん宅で思いつきで発言をしがちな、居宅介護支援専門員、佐々木羊子です。
今日は、「大丈夫かな…?」と気にしつつ、パジャマ生活を推奨してきてしまった話。
在宅介護の世界では、着替えが推奨されている
だけどウチのケアマネさん、着替えなんかさせなくていいって言いましたよ
ケアマネなのに、「パジャマのままで良いんじゃないですか」って言っちゃった!
認知症のある利用者さんなのですが、「さすがにパジャマは外出するのにふさわしくない」という気持ちをお持ちの、たぶんお洒落さんだった方。家族は、めんどくさがる本人にせっせと着替えをさせていた。
ふだんはそれ(着替え推奨)で良いんですよ。寝巻だとダラダラして昼寝がちになっちゃうとか、気持ちがしゃっきりしないとか、そういう事ある。でも、ワンオペ介護でただでさえ着替えの促しも大変なのに、外に出るリスクまであるなら着替えしなくても良くない?と、思ってしまいました。
そしてそのまま伝えてしまった。
まあ、病院に行く日やデイに行く日は着替えしているし、十分じゃない?
介護の「こうしたら良い」を、うまくできずに辛くなっている介護者もいる。
「本人のために良いこと」と「介護者が楽になる方法」は別だったりしますしね~
徘徊してしまった時の、対処方法
認知症のかたが家からいなくなっちゃったとき。
経験からすると、まず警察に連絡するのが良いと思います。
事故、転倒してのけが、熱中症などの危険性。色々ある。
しかし、通報しても見た目元気な人はなかなか「徘徊している人」と認識されないのですね。スタスタ歩いている間はまず、見つからない。
目的地がわからなくてウロウロしたり、疲れて座り込んだり、人に道を聞くも要領を得ない…というところでだいたい、周りの人が通報→発見、となったりする。
しかしですよ!パジャマ姿で外を歩くと、昼でも夜でも目立つのです!
スウェットの上下だとこうはならない。街中に溶け込んでしまうので、「ザ・パジャマ」は本当におすすめ。いや、おすすめしちゃだめだけど「徘徊時に目立つ」という事は知識として押さえておきたい。
介護の「正しい」は無限にある
本人の病状、家族の介護力、ほんとうに人それぞれ。
例えば「認知症」という病気に対して、「薬を決められた時間に飲んでみましょう」というアプローチがある。家族がいて、飲ませられるなら良いけど、一人暮らしで病識のない人には難しいですよね。そうすると先生も「毎日飲めないなら効果も期待できないし、飲みすぎても危ないので薬の処方はやめましょう」となる。同じじゃないんです。
けっこう、ケアマネをしていると「ふつうはどうなんですか」と聞かれるけど、「ふつう」って難しいよね、と思います。ちょうどよく頑張れるあたりを、まいにち探っていきたい。
(これが介護の個別性?もしかして良い話?)
それでは、今日はこの辺で。
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