2024年(令和6年)介護保険報酬改定をまんがでまとめ(1)今回見送られたこと

2024年度介護保険改正

こんにちは。主任ケアマネの更新研修が無事に終了しました。
佐々木羊子です。ブログの更新をするぞー。
「そこらへんの居宅でお仕事されているケアマネさんが、適度に報酬改定の話についていけるように」
をテーマに、まとめていく予定です。
よろしくお願いします。

らむみちゃん。サザエさん方式で今年も2年目の居宅ケアマネ。いつもラクをしたがる。佐々木ようこ。居宅で16年も仕事をしている、脱力系ケアマネ。さすがに制度には詳しいはず…

R6年の介護保険報酬改定に、盛り込まれなかったこと

R6年の報酬改定、まだ詳細な点数の変更などは出ていないので、今回見送られたことを確認していこう

1.要介護1~2の総合事業への移行

おおう。
振り返れば平成29年。2017年から
要支援1~2の利用者さんの「訪問介護」「通所介護」が介護保険(つまりは国の事業)から、総合事業(市町村の事業)へ移行になりましたね。
同じことを、今度は要介護1~2まで…という話があったようです。
どうにも「要介護3より上は面倒見るけど、それ以下は介護保険から外していきたい意図」というのが特養の入所要件からも透けて見えますが…

どんだけ大変だと思っているんだ。特に要介護2あたりで体は元気で認知症状のある利用者さんの介護とか。はんぱなく大変なんだぞ!と現場からは声を出して言いたい。
とりあえず見送られてよかった。

2.ケアプランの有料化

これもずっと、議論にのぼっていますね。
今はケアマネの訪問、相談料に自己負担がなく「無料」となっていますが、まあその分の報酬は介護保険から出ています。そこにも自己負担を導入するぞー、という話。
今回も見送られましたが、「引き続き次回の改定まで議論する」と書かれています。
うーん。
相談の初手から躓いて、うまく導入に至らない…というケースが増えそう。
お金があって、「介護保険をぜひ使いたい」という利用者さんは良いかもしれないけど、サービスなんか必要ないない!私大丈夫なのほっといて!なセルフネグレクト傾向のケースとか、介入が難しくなるのではないか…?と個人的には思っています。

3.利用者負担の増加

2割負担の範囲を増やしたい。
らしい。
いやどうしても財源がないなら負担増も仕方ないのか…と思いつつ。
政治家の裏金問題!とか出てきている中で、高齢者に負担増ってどうなの?納得感ないな…とか考えちゃいますね。

4.特別養護老人ホームの入所基準緩和

前提として、今は要介護3以上じゃないと申し込みが出来ません。特別養護老人ホーム。
これは2015年(平成27年)の介護保険報酬改定から。
それまでは要介護1以上だと申し込みが出来たのですね。
そして今、都市部とそうでないところで待機者の数に相当な差があるとか。
今回は「認知症自立度Ⅲ以上なら申し込みできるようにしては」なんて話も途中まで出ていましたが、とりあえず変更なし。

5.多床室料の全額負担

ああ…多床室って費用抑えられていいと思っていたけど、そもそも室料がかかっていなかったのか、などとぼんやり考えた勉強不足のケアマネは私です。
そして、議論の焦点は「生活の場となっているかどうか」。
確かに、一人暮らしでアパート引き払って施設に入っている場合は、家賃を払って頑張って地域で生活している利用者さんと比べてどうなの?とは思う。
しかし、夫婦で一方は施設に入ったけど、残された家族が家賃を払って生活する場合もある。
どっちもどっちで、不公平感の解消は難しい。
とりあえず「全額負担」は先送りになったけれど、月額8000円程度の室料負担が導入されます。
うーん。老健は「中間施設」の位置づけで、在宅復帰を目指すはずなのに「生活の場」として室料を取るの、矛盾していない…?
との疑問が残ります。

6.新たな複合型サービスが見送られた

「デイサービスと訪問介護の複合型」の話。
正直、現場のいちケアマネの所感として「誰得?」「そんなもの需要ある?」と思っていましたが、急に出てきて急に消えました。
なんだったんだ。
一部では、あまりにも訪問ヘルパーの確保が難しいので「デイサービスのほうがまだ、足りないとはいえ介護職員いるじゃん。デイの職員が利用者さん宅を訪問すればいいじゃん」と、どなたかが考えたとか…よくわからない。でも今回は見送られたのでとりあえず安心した。(※個人の感想です)

こんな感じで、これからも情報が出たらざっくりまとめていきたいと思います。
どうぞよろしくです。

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