区分変更したけど結果が変わらなかった、ということを全力で避けたい。

介護保険の制度のはなし

こんにちは。今日も自分の仕事の進捗はいまひとつ。ケアマネの佐々木です。

みなさん、区分変更苦手ですよね。(決めつけ)
今回は、新人さんが苦手とおもわれる
「うちの母、見なおししたら介護度上がりますでしょうか問題」
について書いていきます。

登場人物紹介。新人ケアマネのラム美。居宅2年目。すぐラクをしたがる。指導係の佐々木ようこ先輩。居宅14年目。そこそこまじめだが大志は抱いていない

そもそも、区分変更申請とは。

区分変更って、「認定期間中に介護度の見直し(再審査)をお願い」するやつですよね…?そう。介護保険の認定は6か月~4年くらいあって、 期間が切れると「更新」で再調査、再審査がある。 だけど、本人の状態が変わったので 期限が来ていないけど見直ししてほしい、というときに使うのが「区分変更」だね。難しい?激ムズ。

ほんとに難しいのですよ。区分変更。
まんがの通り、「介護保険の有効期間はまだ来ていないけど、
状態が変わったので見直しをお願いします」
というものなのですが…

そもそも介護度が本当に変わるのか
かけるタイミングはどうしたらいいのか、
(月の途中、今すぐなのか来月1日付にするのか)、
サービスはどの段階で増やすのか、
料金どうなるの、とか。
考えることがいっぱいある!
その、たくさんある中で混乱して失敗するんだよね…

どんなミスをしてしまうのか?

ここで、ケアマネジャーが直面する、区分変更(以下、たまに区変と表記)でよくあるミスを紹介します。

1.そもそも状態が変わらなさそうなのに区変をかけちゃう
 (区変をかけるべき状態か、見極めができない)
2.区変をかけたところでどのくらいサービスを増やせるのか把握していない
3.区変をかけた段階でケアプランを交付していない
4.区変して、まだ結果が出ていないのに国保連に請求してしまう
5.「区分変更」にすればいいのに「不服申し立て」をしてしまう(レアです)
6.区変した際の、利用料金の変更について説明が雑
7.事業所へ連絡し忘れてしまう

…意外に多かった。そもそも、3.の「ケアプラン交付していない問題」
に言及しようと思ってこの記事を書き始めたのに、トラップが沢山あった。

そんなわけで最初の項目から説明していきたいと思います。

状態がさして変わっていないのに区分変更してしまう問題


そう、区分変更最大のトラップ、
「状態が変わらなそうなのに区分変更かけちゃう」問題です。

認定調査も行っているケアマネさんなら、
なんとなく、介護度が上がりそうかどうかが分かるのかも知れないですが…

「あれ?この状態でこんなに介護度が低い?」
とか。逆に
「どうして今回、介護度がこんなに高く出たの?」
新人のころ、認定調査の経験もない私は、こんな風に結構戸惑っていました。

区分変更をかける際にも、「だいぶ状態が変わった気はするけど、
本当に介護度が上がるのかな?」と心配しているケアマネさんは多いはず。

一次判定は事前にシミュレートできる

そんなときに、「一次判定が上がるかどうか」チェックする方法があります。
この、インターネットの世界に転がっている
「要介護認定シミュレーター」を使うのです。

用意するもの:現在の認定情報、パソコン、やる気、20分くらいの時間。

揃いましたか?
認定情報は、主治医意見書とセットで必ず取り寄せていることと思います。
これ「取扱注意」の情報で、基本的に事業所から
持ち出しはできないと思います。

シミュレートするなら事業所で行いましょう。
シミュレーターはダウンロードの必要もなく、パソコン画面で入力していきますので
セキュリティの強い事業所でも使用できると思います。

「介護保険」「一次判定」で検索すればたくさん候補が出てきます。
今回は「認定 じゅんのすけ」を使用してみました。

シミュレーターのページを開いてここのところに、用意したお手持ちの介護認定審査会資料!こちらの!前回の調査結果を画面にそのまま入力していく。最後に判定ボタンを押すと一次判定が出ます

そう、このようにシミュレーターの画面に
手持ちの認定情報をそのまま、まずは入力します。
そして判定ボタンを押すと、なんと!現在の一次判定と同じ結果が出ます

当たり前のようですが、これでこのソフトの信ぴょう性が
高まります
ね。そこから、ケアマネ目線で
「今ならこの項目もチェックがつきそう…」
「足のしびれがひどいって言っていたけど、前回は
 麻痺の項目にチェックがない。ここはしっかり伝えよう」
「入浴…今はデイサービスで入っているから自立じゃなく一部介助」
などと、前回調査時と変化したと思われる項目を
いじって、再判定していくのです。


そうすると、「ここの項目をしっかり伝えれば要介護が1から2になりそう」
「起き上がりが出来なくなったけど、それ以外の項目に変化ないから
区分変更を申請しても変わらなさそう」
などの判断ができ、区分変更の無駄打ちが減ります

区分変更って、本人や家族にも調査の負担があるし、
医師にも書類を書いてもらう手間が発生するから
ケアマネの力量不足による無駄打ちは避けたいですよね

まあ、「心情的に納得いかない」みたいな理由で
ケアマネが止めても介護区分の見直しを希望する人もいるし、
医師の意見書、認定審査会の判断で一次判定通りに出ないことももちろんあるので、
あくまでも「目安」だけどね。
でも、一次判定が上がるのと上がらないのとの差は大きい。
区分変更に自信のないケアマネさんは是非、シミュレーターを
活用してみてください。

ちなみに、この記事を書こうと思って検索している間に
素敵なサイトに出会いました。


【介護認定調査員の部屋】
認定調査について深く知りたい方は、すごく参考になると思います。

介護度が上がらないことを人のせいにしない

たまに、認定調査の人がちゃんと見てくれない、という残念な意見を聞くことがあります。声を大にして言いたい。ケアマネの伝え方が下手なことのほうが多い。認定調査の、判断の仕方のテキストを読み込むと、あ、この状態はこの判断なのね、と腑に落ちることがある。勉強が必要って話ですよ

もー本当に。
仕事のうまくいかない部分ってほとんど自分の
勉強不足なんじゃないか?
と思うことがある。

少なくとも、私の知っている認定調査員さんは
すごくまじめに判定の基準なんかも勉強している。
全国統一の基準に照らして、どこで認定調査を受けても
同じ認定が受けられるように心を砕いてくれている。

こっちが同じレベルで認定調査の内容を理解して、
必要な状態をうまく伝えられるようになればいいなと思います。

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