「正確に、といいながら訪看って表記はどうなの?訪問看護と記載すべきでは?」とも思いましたが、タイトルが長いのも嫌なので許してください。
訪問看護ステーションにもリハビリ技師さんがいて、自宅に訪問してリハビリをしてくれます。訪問リハビリテーションもリハビリ技師さんがいて、自宅に訪問してリハビリをしてくれます。いっけん、似ているようですがたまに間違うとものすごく大きな問題になりますので、日頃から使い分けを意識しましょう。
そもそも訪問看護のリハと訪問リハビリはどのくらい違うのか?
リハビリの先生が来てくれるのは同じ。リハビリの内容もあまり変わりはない。ただ、訪問看護ステーションのリハビリは飽くまでも訪問看護の一環としてのリハビリ。リハビリのみのサービス提供はできず、看護師さんも定期的に訪問して、全身状態を確認して連携をとった上でのリハビリ提供となります。ちなみに訪問看護なので、医師の指示書の期限は最長6ヶ月。受診行為が大変なケースでは指示書の期間が長いのもメリット。
訪問リハビリは、ずばり医師の指示によるリハビリメイン。看護師さん関係ない。ここが良くも悪くもなところで、進行性の病気とか将来看護も必要になる事が分かっているなら訪問看護を選んでおくという手もある。将来看護が必要になった時は新たに訪問看護ステーションも入れるし、と割り切って今はリハビリのみなら訪問リハビリを選ぶのもよいと思う。あと、リハビリの指示書は有効期限が3か月しかないので、リハビリの指示をもらうための受診というのが必要になる。主治医でなく、訪問リハビリの事業所の医師による診察・指示が必要。この受診が続けられるのかがポイント。主治医からも初回は「診療情報提供書」をもらうので、介護保険の利用料と別に、病院代がかかるところも押さえておきたいですね。
医療の訪問看護と介護保険の訪問看護は併用できない
精神科医の指示で、医療保険を使って看護師さんが訪問しているケース。家でリハビリもしたい。ちょうどお隣さんには良いリハビリの先生が来ているので私もそこのリハビリの先生にきて欲しい、と言われましたが…。残念!そのリハビリの先生は訪問看護ステーションの所属でした。医療の訪問看護と介護の訪問看護は併用はできません。でも、訪問リハビリは利用できるんですよね。
看護小規模多機能型居宅介護と、訪問看護も併用できない。
看多機(かんたき)じゃなく小多機(しょうたき・小規模多機能型居宅介護)なら訪問看護が併用できますね。ここも難しいけど、前よりはわかりやすい用語になったのでトラップに引っ掛からないようにしましょう。ちなみに、看護小規模多機能型居宅介護は以前、「複合型小規模多機能型居宅介護」と言う名前で、看護サービスが包括化されていることが分かりにくかったのです。くわばらくわばら。今は分かりやすい!小多機は看護なし、看多機は看護あり、です。ちなみに看多機も余った点数の中で訪問リハビリを使うことは可能です。
余談ですが、介護保険で二つの訪問看護の事業所を使うことは可能です。新人さんはまず、医療サービスの導入時に誰かに確認したほうが良い。病名によっても優先順位が変わるし、自分で調べるだけでは落とし穴がある。そして、聞く際には「訪問看護ステーションのリハビリ」と「訪問リハビリテーション」を絶対言い間違えない事。言い間違えたら、聞いたことも答えたことも全部無駄になってしまいますからね。
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